PLCとは何か

PLCとはプログラマブルロジックコントローラ(Programmable Logic Controller)の略であり、 一般的にシーケンサ(三菱電機の商品名)とも呼ばれます。

三菱電機 Qシリーズ



三菱電機 FXシリーズ



キーエンス KV-7500

みなさん、よくテレビで見る自動制御で動作する工場ラインや工場の機械はどのように動作していると思いますか?

電子回路技術者やIT技術者の中にはマイコンで動作していると思っている人も多いと思います。

確かに複雑な演算が必要になる動作を行う機械はマイコンで動作しています。

しかしながら、多くの機械(コンベアや物を移動・加工する機械)はPLCで動いています。

PLCはマイコンに似ていますが、以下違いがあります。

  • プログラミング言語ではなくラダーロジックで動作している
  • 電子回路ではなく電気回路で動作している(単純に電気が流れるか流れないかの世界。高度な電子回路の知識不要)
  • 単純なシーケンス動作に向いている(複雑な演算が必要になる動作は向いていない)

PLCもマイコンと同様、入出力ポートがあります。入力はボタンやセンサー等です。出力はモーターやランプ・ブザーです。

CADで書いた入出力の電気回路を示します。(三菱電機Qシリーズを例にします。)


↓画像をClickで拡大↓

左が入力ポート、右が出力ポートです。

単純にDC24V電源とPLCの接続ポートにボタンやセンサー、リレー(モーターや電磁弁を動かすために電圧変換する部品)を繋ぐだけです。

マイコンのようにプルアップ抵抗・プルダウン抵抗、バイパスコンデンサー、増幅器といった部品は全く必要ありません。

三菱電機のPLCは入力はX番号、出力はY番号の番号が割り当てられます。

この番号からプログラムを作って動作させます。

プログラムはラダー・ロジックで組みます。 ラダー・ロジックについては「ラダー・ロジックとは」で説明します。

また電気図面については「電気図面」で説明します。